産地レポート
2019.09.01
2019年9月1日号(№71)
ヌーシャテル通信9月号(№71)
あんなに暑かった夏が嘘のような今日この頃。
もうすっかり秋の入り口のようなお天気です。
スイスでは8月半ばに新学期を迎えて息子は晴れて中学1年生になりました。
住む地方によって異なるらしいのですが、息子が通う州では小学校は5年間。中学校は4年間。
今回驚いたのが、中学に上がって初めて教科書らしきものを持って帰ってきたこと。
いままでプリントなどでランドセル内はいつもスカスカでした。
どんな教科書と思いきやそれがよれよれ。
薄汚れているものもありました。
悪い見本のような教科書も入ってました。
先生のプリントも添えられてようやく理解できました。
注意書きには、必ず教科書にはカバーをつけること。
テープなど扱う時には十分に気をつけること。
カバーと教科書を一緒に留めるようなテープの貼りかたは絶対しないでください!
ようは全ての教科書は使い回し。
個人の持ち物ではなく学校側からお借りしている大事な代物。
主人に聞いたらよくわかりました。
紙はそもそも木の繊維を原料につくられるもの。
木一本で約174冊の本が作られる計算。
生徒一人一人に毎年配っていたら森林がなくなり環境問題に発展。
リサイクルといってもなんども繰り返しにできるものでもない。
地球規模で環境にやさしいことを考えると難しいけど、
日常で簡単に取り組める小さなエコの積み重ねが 1番大事なこと。
それをするのはスイスだけだと。
心を込めてカバー作りをしました。